在京初雁会60周年記念誌
( 2015年12月20日刊行 在京初雁会)
戦後の解放を象徴するかのように、踊って歌って一世を風靡した「ブギの女王」笠置シズ子がビヤホールの老舗銀座ピルゼン(長年文化人のたまり場として親しまれていたが2001年残念ながら閉館)で「東京ブギウギ」を熱唱したのは昭和27年のこと。翌28年3月18日、在京初雁会はこのピルゼンから始まる。在京初雁会の創設は最古である、と会員の方々が自負されるのもむべなるかな。心ズキズキワクワク、わてほんまによういわんわ(笠置シズ子の歌より)。在京初雁会は会報『鐘つき堂』を1973年に創刊。60周年を記念して創刊号から98号までが一冊にまとめられている。小江戸の由来、サツマイモ論などの講演、論文、随筆和歌俳句あり、さらには裁判員裁判模擬研修、などなど多彩な交流活動をしている。多士済々の在京初雁会ならでは講師に事欠くことなく、旧制中学時代からの同窓諸氏の生の声がひしひしと伝わってくる。戦中を語る「大東亜戦争と川越中学・高校」も興味深い。なお在京初雁会寄贈の校門入って左手の記念植樹シデコブシは春になると白い花を咲かせる。
①在京初雁 60周年記念誌 前編(PDF)
②在京初雁 60周年記念誌 後編(PDF)