『川越高等学校 野球部 百年史』(PDF)

『川越高等学校野球部百年史』

川越高等学校野球部OB会発行 (2018年  総頁393)

第1部 草創期から現在まで /  野球部の歩み / 創世の時代~平成期

第2部 写真で見る100年

第3部 想い出 百年の歴史から

思い描く学校の風景は、くすの木は無論のこと校舎や校庭、そして時折遠く聞こえるチャイムの音ばかりではない。静寂を破りどっと繰り出す生徒諸君の解放された放課後、そして校棟に跳ね返りこだまする若者たちの猛き声であろう。その中には言うまでもなく、グランドに始動する初雁球児たちの声があり、城址の空はいっそう広がりをみせる。

かつて、もんどりうって三打数連続三振の見事なデビューを果たした長嶋茂雄の雄姿に魅入った少年たちの夢は背番号3、守りたいのはサードのホットポジション。誰もが夕飯時さえ忘れ薄暮の中、夢中になって白球を追いかけた昭和の一日があった。歴史の中に少年たちの熱い足音が聞こえてくる。

それらの時代をはるかに凌駕し、野球部は百年の歴史を迎え、記念誌を発行された。祝意を表するとともに、目にされる方々には大いなるエールとなるだろう。

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〈そして、さらば初雁球場〉