岡田恒堂氏の書(旧制中学1回)

飯能市にある名刹竹寺をうかがいますと名だたる方々の書を観ることができます。その中の岡田恒輔氏揮毫の書に目がとまり、仰瞻する機会を得ました。岡田恒輔氏と言えば本校旧制中学の一回生であり、後に本校の校長などを務められた方です。

「古寺竹深禅楊静晴窓花落硯池香」と記されているとのことです。元の時代の顧瑛(1310~1369) という文人の「戯答陸静香遠」の中よりとられたものとのこと。揮毫された年代は辛丑と記されていますので、ちょうど今から60年前のことになるかと思います。1961年のことになります。2021年、辛丑の年、艱難な時代ではありますが、ゆっくりと新たな時代が迎えられることを願ってやみません。書の内容については碩学の同窓の方のお知恵にゆだねるばかりです。