川越中学校学友会会報第一号は明治34年9月10日発行されました。
巻頭において初代校長増野悦興氏は学友会員諸子に向けて学校設立の目的を熱く語られています。
本校創立に奔走した増野氏の教育への熱情や喜びは如何ばかりのものであったのか、行間にあふれている思いがします。
第一号会報表紙(表題の揮毫は当時の埼玉県知事による)
初代校長増野悦興氏会報第一号における「會長の諭告」(全文)
当時の校章
〇会報のなかに「明治32年度末第1回學年試験問題」が掲載されていました。
科目は「国語科」「漢文科」「作文科」「英語譯解科」「地理科」「算術科」「博物科」等がありました。
当時の「英語譯解科」の試験問題6題のうちの一部を抜き出して載せてみます。
川中一回生の気持ちになって解いてみてはいかがでしょうか。
譯解セヨ
(1) No one was in the yard, so they went on. They were still looking for pigs.
(2) Well, well, mother cat! I will ask you no more to part with your dear little kittens, a day.
(以下略)
〈全上答案〉
(一)此小屋ノ中ニハ誰モ居リマセンデシタ其レ故彼等ハズンズン進ンデ行キマシタ彼等ハ未ダ豚ヲ見附テ居ルノデシタ
(二)サテサテ母猫ヨ汝ニモハヤ尋子マセン一日デモ汝ノ寵愛ナル小サキ子猫ト分レルコトハ私ハ言イハシマセン
いかがでしょうか。
当時の受検生、採点者の心境になり
模範解答に近いものを正解としたいと思いますが、
合格点は取れそうでしょうか?