さまざまのこと思ひ出す桜かな 芭蕉
桜の花の咲くころは、年度替わりであり、
あらたな時代に向けて歩みだす一期一会の色鮮やかな絵巻が繰り広げられます。
ここは武蔵野川越の街、氷川神社下新河岸川の桜も、今は盛りと咲き誇っています。
お時間がございましたら、いまのうちにぜひ足をお運びください。
さて、桜といえば上野。
花の雲 鐘は上野か 浅草か 芭蕉
上野恩賜公園入口の枝垂桜も見事に咲き誇り、心打たれるものがあります。
因みに、入口にある園表制作にあたり、小野寺優元氏(高21)が携わったとのことです。
40年ほど前に、上野の慈善団体から恩師の石彫の先生に依頼があり、
氏をはじめとする弟子たちが共同で制作したとのことです。
原石の重量は10トン、それを3トンまで彫りすすみ、表面を完璧に研磨したのちに
文字を彫刻するという作業だったそうです。
桜の花が咲くと、まさしく、さまざまのこと思い出すものです。