MODERN LOVE
―すべての終わってしまった恋人たちと 出会わない恋人たちと まだ知らない恋人たちと
起きてないことはすべて、起こりうるってことだから。気づいてないだけで―
こころのどこかにつきささるリーフレットのコピーに思わず目が行く。
鬼才・俊英・インディペンデントの雄、
福 島 拓 哉 氏(高43回)脚本・監督になるサイコファンタジー
”MODERN LOVE”
が川越スカラ座(川越市元町1-1-1 時の鐘近く)で上映される。
お時間の許される方は足を運ばれてみてはいかがだろうか。
6月1日(土)~6月7日(金)連日12時45分からの一週間限定公開。初日舞台挨拶など期間中毎日イベントあり。
海外7冠受賞!
ニース国際映画祭最優秀音響賞4部門ノミネート/ハンブルク日本映画祭特別芸術賞/マドリッド国際映画祭最優秀VFX2部門ノミネート/アムステルダム国際フィルムメーカー映画祭3部門ノミネート/サウステキサス国際映画祭グランプリ/ジャカルタ国際フィルム&アート映画祭ゴールドアワード
/セブ国際音楽祭グランプリ/グアム国際映画祭正式出品/カーディフ国際映画祭審査員特別賞/デリー国際芸術祭正式出品/アートハウスアジア映画祭正式出品/ロンドン国際映画祭2部門ノミネート
※ 映画館今昔物語
松江町にあった通称「川越ホームラン劇場」は昭和25年に開場。長く映画ファンをたのしませてくれたが、平成18年(2006)に閉館となり56年の歴史に幕を閉じ、既存の映画館は「スカラ座」のみとなった。閉館後の建物は改装の後、隣接する川越三井病院の別館となった。
スカラ座の前身は1905年(明治38年)に開業した寄席「一力亭」。その後、1907(明治40年)に「おいで館」、1921(大正10年)に「川越演芸館」と改称し営業を継続したが、戦後の1945(昭和20年)松竹の封切館「川越松竹館」として再建。1963年(昭和38年)にスカラ座名に改称。「シアターホームラン」(通称:ホームラン劇場)と共に川越市内を代表する映画館として市内の映画ファンに親しまれた。
時代の変遷にあらがうこと難しく、ライバル館だった「シアターホームラン」が閉館(2006)し、2007年しばらくの休館を余儀なくされるも、スカラ座は、同年再オープンを果たし、昭和平成の歴史を乗り越え、令和の時代にその存在を明らかにする。
明治31年(1898)年ごろ建築された連雀町の鶴川座も、今は看板を下ろす運命。立門通りからホームラン劇場に抜ける小径を何がなしかの感慨をもって、多くの先輩方が通り過ぎたであろう音楽の殿堂ミュージックホール(小沢昭一氏も訪問されたと聞く)も、遥か昭和の時代の記憶の中に封じ込められていった今、散策がてら回り道されることもおすすめしたい。