1924年5月の開校25周年を迎えることになり、同窓会では1923年8月の例会で記念事業計画を決定、準備を進めると共に、入会金を1円とすることになった。開校25周年記念事業は以下の通りである。
○運動場拡張(現在のテニスコート付近、1,500円) ○明治文庫の記念図書(1,000円) ○同窓会名簿の作成(132円) ○歴代校長肖像額面の調整(101円50銭) ○10年以上勤続職員表彰(7人 謝恩記念品代984円83銭) ○25周年事業記念品(232円15銭) ○記念講演実施(5人の同窓会) これら5つの事業費として4,000円を目標とし、1口5円以上で同窓会員に寄付を募った。当初は思いように集まらなかったが最終的には5,000余円が集まった。記念品は渋沢栄一翁揮毫の扇子で来賓、寄付者、在校生に配布された。この事業が行われて間もない6月8日、上野精養軒で在京同窓生の懇親会が開かれた。今日の在京初雁会の基礎といえる。また1928(昭和3)年には比企郡高坂の岩殿日の出屋で同窓会が開催された。今日の散策会のようなものであった。翌1929年には、会員相互の親密を一層密にするため近郷および東京に地方幹事を於くこととなり、同窓会地方組織が強化された。